ニセコ2泊目のホテルは、鶴雅リゾートの新規開店のホテル「ニセコ昆布温泉 鶴雅別荘 杢の抄」を選びました。鶴雅リゾートは、ある北海道在住の方の旅行ブログで見かけて以来、注目してしたホテルグループなのですが、もともとは釧路市の阿寒グランドホテルを主力とした企業だったそうです。創業者の息子の大西雅之氏がバブルの崩壊以降、道内の廃業、あるいは経営状態の悪化したホテル・旅館を積極的に買収・改装を行って展開を進めてきました。巷で話題の星野リゾートと同じような発展パターンの企業ですが、星野リゾートと違うのは、とにかく徹底的に改装を行って宿泊施設の付加価値を高めて開業していることだと思います。グループの上級クラスのホテルは全室に部屋付露天風呂が付いたスイート仕様であるなど、やや洗練度には欠けるものの、アイデアにあふれた魅力的なリノベンションが人気を呼んでいます。
この「杢の抄」も今年3月までは他のホテルとして営業しており、改装後の7月10日にスピード開業したようです。開業間もない時期の宿泊というハンデはありそうですが、話題の鶴雅グループの最新施設の実力は如何に?

ニセコのヒルトンからは車で10分くらい。営業しているのかどうかわからない観光ホテルを何軒か横目に見て、やや不安な気持ちで車を進めていくと「杢の抄」の看板が・・・
川沿いにレンガ張りの建物が見えてきました。元の施設の外壁のままだと思いますが、違和感はありません。

玄関の車寄席に案内の人が待機しており、スーツケースはあっという間に運ばれていきました。車もバレー形式で預かってもらえて、ヒルトンとは大違い(笑)。


玄関・フロントはこんな感じ。自然木をふんだんに使ったインテリアでセンスも良いです。

チェックインはこの高い天井から下がる巨大なあんどん風ライトが印象的なラウンジで行われました。

ライトの下は暖炉になっています。


周りの壁はライブラリーになっており、パークハイアット東京風?
洋書類も全部、新品で揃えられており、内容も吟味されたものになっています。北海道の原野の中なのに、鶴雅リゾート、凄すぎというかやりすぎ!(笑)

暖炉ではマシュマロを焼いて食べれるようになっていました。

ラウンジの片隅には、JBLの“Paragon”が置いてあって、レコードプレーヤーは“Garrard” 社製です。私の中学生時代の夢の組み合わせからは、JAZZが流れています。お金かけてますネ。

ラウンジサイドではフリードリンクのサービスもありました。


こちらは、バーのスペース。


夜食としてお茶漬けが、コンプリで提供されると案内されました。食事でお腹が一杯になってしまったので試せませんでしたが・・・(笑)

ラウンジの外にはテラスが設置されており、晴れていれば足湯を楽しみながらお茶することもできるようです。


お部屋に向かいましょう。

お部屋は最上階の4Fの展望露天風呂スイートという部屋です。

ツインベットのお部屋です。

琉球畳のひいてあるリビングスペースがありますが、実質的には定員二名でしょう。

パナソニックのマッサージチェアが置いてあります。ちょっと機能は少ない機種なのですが、温泉に入った後に使うと最高に気持ちが良いです。この辺の配慮も鶴雅リゾートならではでしょうか。

本当にきれいに改装してありました。次はウェットスペースを見てみましょう。

この水栓にはニセコの湧水が引いてあるのでそのまま飲めるそうです。

ベイシンはシングルですが、いろんなコスメが置いてあります。

露天風呂には右側のシャワールームを通って出入りするようです。

シャワーヘッドもレインフォール式。この辺もアッパークラスの嗜好のツボを押さえています。

露天風呂には保温のためと虫よけのためカバーがしてありました。

カバーを取るとこんな感じ・・・。本当に良くできています。

タオル2セットとバスローブの用意がされていました。湯上りにバスローブを着て、外の椅子でリラックスできました。

トイレの施設も抜かりなし。自動開閉装置付のトイレです。

作務衣2枚ずつ、靴下も準備されています。

ネスプレッソではありませんでしたが、エスプレッソマシンまで用意してあるとは驚きです。
細かい点で改良点は浮かびますが、十分なこだわりが感じられるお部屋でした。

食事は部屋出しではなく、こちらの食事処「松籟(しょうらい)」の個室スペースで提供されます。私たち夫婦の世代くらいからはホテルタイプのステイに慣れてしまっていると思うので、この形式のほうが確かに好ましいでしょうネ。


先付と前菜。北海道の地の食材を使った美味しい料理です。妻は特に「とうもろこしの冷やし吸」というのが気に入った様子でした。確かに今回の旅行で最も印象に残った食べものは?と尋ねられれば、私も「甘くて味のあるトウモロコシ」と答えてしまうと思います。


鍋物は羊蹄のジャガイモ スープ仕立て。

このお造りも良かったですね。さすがにウニはミョウバン臭さが少しありましたが・・・

真狩産の百合根を使った料理。

私はこの辺でビールからこの大吟醸、利き酒セットへ。

焼物。

ヤングコーンがこんな形で葉の中に入っているのを初めて知りました。

十勝和牛はサシの入りが少なくて、これは今一つだったかな・・・

この「ななつぼし」というお米も美味しいですね。

デザートも美味しくいただいて完食。本当に北海道は食材の宝庫ですね。この時期に旅行先に北海道を選んで正解でした!


大浴場もリポートしようと誰もいなくなったところを見計らって取材を開始(笑)。
私の必需品のサウナと水風呂も完備です。


露天風呂も2種類あって湯温が違えてあります。


ニセコの道の駅で食材をお土産に買って帰ろうと思い、朝も早くから活動開始!

朝食も夕食と同じお部屋でいただきます。


朝から健康的な和食を満喫できました。係りの方の応対も良く好印象!



昨日は雨で見れなかった足湯はこんな感じ。温泉とランチのパックもあるようです。

開業間もない時期だったので、やや不慣れなスタッフもおりましたが期待以上のステイに大満足です。
支笏湖の鶴雅リゾートも人気が高いようなので、次回は札幌と組み合わせて泊まってみようかな・・・
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